最近、通夜・葬儀に参列することがありました。
軍人だった祖父は、姉と私を大変可愛がってくれましたが、礼儀作法に関しては厳しい躾を受けました

その当時は、反発することも有りましたが、今では感謝をしています

さて、社会人になっても礼儀作法に厳しい上司のもとに配属されたため、半世紀近くを生きてきた今では『冠婚葬祭』に関しては、あまり困ることはありません。
が、その反面、『冠婚葬祭』に関する行事に参加すると他人様のことが、少しだけ気になってしまうことがあります

一昔前までは、『通夜』の服装は、『喪服』を着用しなくても構わないとされていました。
かと言って、派手な服装は NG ですが…。
最近は、殆どの方々が『喪服』を着用して通夜に参列されています。そして、冠婚葬祭に関するマニュアルのようなものも喪服の着用を推奨されている物が殆どです。
その理由は、昨今の様々な環境の変化なのでしょう…

でも、変化させてはいけないものがあります

それは、亡くなった方に対する『敬意』です

それは、通夜・葬儀の言動に表れます。
そして、その言動は、その人の“品位”そのものであるという事です。
そして、その品位は、その人の今までの生きていた経緯を表します。
要するに、故事・諺で言うところの
氏より育ち
です。
(家柄や身分よりも、育てられ方のほうが人格の形成に大切である。人の価値は、血統よりも、環境や教育や努力によるところが大きい。いろはがるた(京都)の一。 ⇒三省堂 故事・ことわざ・慣用句 辞典 より)
通夜・葬儀の際に、マナー・エチケットに不安があったり、自信がなかったりするのであれば、自己判断をせずに調べることです

“調べる”と言っても、適当にその辺の人に聞いて、“良し”とするのは危険です。
我が家のBABAのように、『氏より育ち』を絵に描いたような、全く物を知らないのにも関わらず、知っているようなふりをして無責任に適当なことを言う人間がいるのですから…。
人に聞くよりも、この情報社会、インターネットを利用した方が正確な情報を得ることが可能です(参考にするサイトには注意!)。
また、今後の自分を磨くためにも正確な情報を知りたい!という方は、“冠婚葬祭”に関する書籍を購入することを推奨します

閑話休題
先日の、通夜・葬儀に関して…
私は、通夜には仕事場から直行しましたので、喪服は着用していませんでした。
読経には間に合いませんでしたので、通夜が終わってからお顔だけ拝見しました。
翌日の葬儀には喪服を着用しました。
勿論、洋装です。
焼香が始まりました。
うつむき加減で座っていた私の目に、私の尺度では考えられない光景が…

ある女性の履いていた靴が、光っているではありませんか…
黒とは言え、エナメル NG ですよ。
でも、全部黒なら、片目をつぶって OK にしましょう。
が、彼女の靴は違うものが光っているのです。
黒い靴とは言え、ゴールドの縁取り、ヒールには ラメ がちりばめられていました。
親族でないから、
まっ、いいかぁ~
だったのでしょうか?
でも、結構な年齢でしたよ

この件で思い出しました。
BABAの親族の非常識な言動を…
夫の祖母の葬儀に、
ヤンキーみたいな二人連れの女性を見かけた

喪服は来ていましたよ、一応
でもね…
持っていたバッグを見て驚きました。。
二人とも、ルイヴィトンの小型ボストン…(茶色のボロボロ)
黒いバッグを持っていないのであれば、数珠と白いハンカチだけ持ってくればいいんだよぉ~
みっともないぐらいの茶髪なら、せめて束ねてきなさいっ!!!!!!!!
この二人は、義父の葬儀の時にも、同じスタイルで参列しました。
BABAもBABAの娘も、義父の葬儀の時、ヘラヘラ笑っていましたもの…


BABAの孫は、スマホでゲームしていました


BABAの娘も、娘の夫も注意をするどころか、一緒に画面をのぞいていましたっけ…


さて、今時の『冠婚葬祭』は、簡素化の傾向にあることは否めません。
でも、礼儀まで簡素化していいはずがありません。
そもそも、礼儀に簡素化などあり得ないのです。
義理で参列するのだから、多少のことは許されるのだと思うのであれば、参列しない方がマシです。
『冠婚葬祭』のマナー・エチケットを学んで損をすることなどあり得ません。
世の中には、知らないで済むことと済まされないことがあるのです。
知らないことをそのままにして、取り返しのつかないことにならないように日頃から学ぶ姿勢を持つことです。
残念なことに、亡くなった方には会って謝罪することは出来ません。
だからこそ、葬儀の際に無礼があってはならないのです。
娘の嫁入り支度に、実家の家紋をつけた和装の喪服を持たせる風習は今でも根強く残っているようです。
しかし、いくら高価な喪服を支度したところで、礼儀が伴っていないようでは台無しです。
たとえ、貸衣装の喪服でも礼を尽くした態度で臨む姿は美しいものです。
高価な喪服を支度するよりも、礼儀作法を嫁入り支度させた方がいいような気がします

BABAやBABAの娘も、高価な喪服を身に着けていたようですが、私の目には
貧しく・醜い 『餓鬼』の姿が